猛毒ダイオキシン含む除草剤 鹿児島県内5市町の山林に6トン埋設 最多は世界自然遺産の島、全国でも2番目

2022/03/02 10:22

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 林野庁が1971年に使用を中止し、全国各地に埋設したダイオキシンを含む除草剤が、鹿児島県内市町の山林に約6トンあることが1日分かった。
豪雨災害などによる流出を懸念する自治体の声を踏まえ、同庁は埋設状況を調べる方法を検討している。
県議会一般質問で平良行雄議員(共産)の質問に県側が答えた。

 県などによると、県内の埋設量は6220キロで九州最多。
屋久島町が3825キロを占め、岩手県雫石町の3940キロに次いで全国で2番目に多い。
屋久島以外の県内の内訳は、湧水町1200キロ、伊佐市720キロ、南九州市445キロ、肝付町30キロ。

 除草剤は国有林で使われていたが、猛毒のダイオキシンが含まれていることが分かり林野庁が使用を中止した。
今年3月現在、15道県42市町村の国有林などに約26トンがコンクリートと土に混ぜるなどして埋められている。

 森林管理署などが埋設場所の土壌に影響がないかを年2回の目視点検や大雨後に調べている。
現時点で異常は確認されていないという。

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