石蔵に甘い香り…焼酎の仕込み最盛期 鹿児島・枕崎

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 かめつぼで、もろみと蒸たサツマイモを交ぜる焼酎の二次仕込み=20日、枕崎市立神本町の薩摩酒造「明治蔵」

かめつぼの中で、もろみとかき混ぜられる蒸したサツマイモ=20日、枕崎市立神本町の薩摩酒造「明治蔵」

 かめつぼの中で、もろみとかき混ぜられる蒸したサツマイモ=20日、枕崎市立神本町の薩摩酒造「明治蔵」

 鹿児島県枕崎市立神本町の薩摩酒造「明治蔵」で焼酎の仕込みが最盛期を迎えている。20日は1次もろみに主原料のサツマイモを入れる2次仕込みがあり、昔ながらのかめつぼの並んだ石蔵に甘い香りが漂っていた。
 台風一過、この日の仕込みは、かめつぼ二つ分。蒸して砕いたコガネセンガン約300キロを用意した。米麹(こうじ)と水に酵母菌を加えて発酵させたもろみに投入すると、杜氏(とうじ)の下津裕也さん(36)らが長さ2.6メートルの櫂(かい)棒で丁寧にかき混ぜた。
 3日間は毎日手をかけ9日ほどで発酵を終える。蒸留し、3カ月以上は寝かして年明け頃に出荷するという。11月までは仕込みに追われる日々が続く。
 サツマイモ基腐(もとぐされ)病の拡大が問題になる中、下津さんは「今のところいい芋が確保できている。ただ、台風の影響がどうなるか気になる」と話す。

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