著名人や海外客が訪れる 全国でも珍しい“寄り添う鳥居”がある神社 しきたり守れば一緒に歩いた人と結ばれるかも

2基の鳥居が特徴で、参拝客が絶えない諏訪神社=南大隅町根占川南

 2基の鳥居が特徴で、参拝客が絶えない諏訪神社=南大隅町根占川南

【恋人の聖地マップ】全国的に珍しい2基の鳥居が並び立つ諏訪神社はここ

 【恋人の聖地マップ】全国的に珍しい2基の鳥居が並び立つ諏訪神社はここ

 あと1カ月でバレンタインデー。お出かけ先は決まりましたか。実は鹿児島県の大隅半島には“恋人の聖地”がいっぱい。意中の人がいるあなたも、いないあなたも、ぐるっと回って恋愛成就を。
 2基の鳥居が並び立つ、全国的にも珍しい「並立鳥居」が、南大隅町根占川南の諏訪神社にある。左側の鳥居から入って右側から出るというしきたりを守って2人で歩けば、縁結びの御利益があるかも。
 500年以上前に創建された神社で、建御名方命(タケミナカタノミコト)、事代主命(コトシロヌシノミコト)の2神を祭る。子宝祈願などに訪れる参拝者が多く、社殿には「よだれかけ」が奉納されているのが特徴だ。
 寄り添う鳥居は1991(平成3)年の台風で左側の一部が壊れた。右側もシロアリ被害があり、94年に木製からコンクリート製(いずれも高さ約6メートル、横約5メートル)に建て替えられ、頑丈になった。まるで、苦難を乗り越えて絆が深くなった夫婦のように。
 禰宜(ねぎ)の吉川宗斉さん(50)は「恋人時代に訪れ、神社で結婚式を挙げ、子どもを連れてくる夫婦もいる。珍しさから海外客や著名人も訪れている」と語る。
 独り身の人には、恋みくじ(200円)がお薦め。今年の愛情運を占って、運命の人を探しに出かけよう。

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