衝撃の800km超も!「日本一ながい国道」ずっと走るとどこに行く? 想像以上に長かった! まさかの「海を走る国道」も存在

日本には現在507号までの「国道」が存在します。その中には総延長が800kmを超える国道も存在し、数多くの県を跨いで想像以上に遠くまで繋がっている国道があるといいます。

めちゃ長い「国道」はどこまで続くの?

「国道」とは、全国的な幹線道路網を構成している、国が指定した道路を意味し、日本には現在507号までの国道が存在します。

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 中でも国道1号は、東京都中央区の日本橋から大阪市北区の梅田新道交差点まで続いており、つまり1号線を走り続けると、東京から大阪まで行くことができるのです。

 本記事では、この国道1号のように「遠く離れた場所をつなげている国道」を取り上げて紹介します。

国道4号国道4号

 まず「遠く離れた場所をつなぐ国道」と言えば、国道4号は外せません。

 国道1号と同じく、東京都中央区の日本橋を起点に、なんと青森県青森市までをつないでいます。

 また、終点までに埼玉県、栃木県、福島県、宮城県、岩手県と数多くの県を通過しており、途中には日光街道や奥州街道も走ります。

 その総延長は838.6km。実延長(他の路線と重なっている部分や渡船区間を除いた距離)も同じ838.6kmで、これは日本の国道では最長です。

 次に紹介するのは国道9号です。

 起点となる京都府京都市下京区から中国地方を横断し、山口県下関市までをつなぐ総延長816.8kmの国道で、起点から終点までの途中で兵庫県、鳥取県、島根県を通過します。

 鳥取県に入ってからは日本海沿いを走りますが、山口県手前から山間部に入り、山口県を斜めに横切る形で下関に至ります。

 この国道9号は中国地方の北側を通っている道ですが、反対の南側を横断しているのが国道2号です。

 国道2号は、国道1号の終点である大阪市北区の梅田新道交差点を起点とし、兵庫県、岡山県、広島県、山口県を経て、福岡県北九州市門司区までつなぐ、こちらも非常に長距離を走る国道で、本州と九州の間は関門トンネルを通過します。

 もしも一般国道を使用して中国地方を横断しようとした場合、先述の国道9号か国道2号のどちらかをメインに走ることになるでしょう。

起点と終点が同じ国道もある

 日本海側を走る代表的な国道と言えば、国道9号のほかに国道7号と国道8号が挙げられます。

 国道7号は新潟県新潟市中央区を起点に、終点の青森県青森市までをつないでいる総延長601.4kmの国道です。

 国道8号も、国道7号と同じ新潟県新潟市中央区が起点ですが、ここから日本海沿いに南下し、国道9号の起点となる京都府京都市下京区までつながっています。

国道58号国道58号

 ここまでは、多県をまたがる総延長が長い国道を紹介しましたが、そんな国道の中には「起点」と「終点」が同じという面白い道路があります。

 そのひとつが国道16号です。

 東京都近郊に居住している人には馴染み深い道路ですが、この国道16号は環状道路になっており、起点も終点も同じ神奈川県横浜市西区です。

 しかし、神奈川県横須賀市から千葉県富津市までは海で分断されており、つまり国道16号は実際に道路がつながっているわけではありません。

 一方で、実際に道路がつながっている一般環状国道も存在します。

 それが、愛知県の国道302号。

 これは名古屋市中川区から清須市や春日井市、東海市を経由し、再び名古屋市中川区に戻るという構図となっています。

 そのほか、道中で海を超える「海上航路」を含む国道もあります。

 例えば、鹿児島県鹿児島市の西郷隆盛銅像前交差点を起点とする国道58号は、種子島から奄美大島を経由し、沖縄県那覇市までをつなぐ国道ですが、途中でフェリーに乗車し海を渡る必要があります。

 面白いことに、この海上航路もれっきとした“国道”として扱われており、海路を含む総延長は879.6km。

 これは国道4号を超えて日本最長とも言えますが、海上航路を除いた“実延長”はその3分の1以下となる270.1kmしかありません。

※ ※ ※

 このように、国道の中には「遠く離れた地点を結んでいる道」が数多くあります。

 遠方に行く際は、信号がなくスムーズに走行できる「高速道路」を使用する人も多いとは思いますが、時にはのんびりと国道を走って目的地を目指すのも楽しいかもしれませんね。

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