お披露目式のために入港する「ロザリオ・カーム」=長島町諸浦
車両甲板に展示されている予備プロペラ=長島町の諸浦港
船からの眺めを堪能できるスペース=長島町の諸浦港
鹿児島県長島町内や熊本県天草市を結ぶ天長フェリー(同町諸浦)の新船「ロザリオ・カーム」(295トン)のお披露目式が24日、同町諸浦港など3港であった。船内の随所にバリアフリー構造を導入。来年1月末の就航を予定する。
フェリーは諸浦港や獅子島・片側港、天草・中田港を回る。諸浦港の式典には両自治体関係者ら約70人が出席。生活航路維持と県境交流の活発化に期待し、餅まきで祝った。波戸正和社長は「長島・天草の架け橋となるよう全力で取り組む」とあいさつした。
現在運航するフェリーロザリオの老朽化に伴って建造した。全長約41.5メートル、定員最大200人。船名の「カーム」は、なぎを表す英語で「穏やかな航路に」という願いが込められた。
車いす利用者も過ごしやすい客室を車両甲板に備え、通路には手すりや点字を設置。島々の眺望が楽しめるスペースも四方に拡大し、子供らに船への興味を持ってもらおうと予備プロペラを展示している。
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