宮川純一2022年5月27日 19時22分
大手電力10社と都市ガス大手4社は27日、7月の電気・ガス料金を発表した。電力4社とガス4社が前月より値上げする。液化天然ガスや石炭などの価格が上がっているためだ。
平均的な家庭の電気料金は、10社とも過去5年で最高水準で、1年前より約1~3割の値上げになる。東京電力は1898円、中部電力も1870円高くなる。据え置いた6社は、燃料価格の変動分を料金に反映できる制度の上限額に達しているため、値上げできなくなっている。九州電力も7月で上限になる。
大手電力の料金プランには、国の認可がなくても会社の判断で設定できる「自由料金」もあり、こちらは値上げできる。
都市ガスでも、東京ガスが上限に達した。料金プランに変更がない限り、これ以上は値上がりしない。(宮川純一)
7月の電気・ガス料金
北海道電力 8763円(↑1212円)
★東北電力 8565円(↑1322円)
東京電力 8871円(↑1898円)
中部電力 8516円(↑1870円)
★北陸電力 7211円(↑526円)
★関西電力 7497円(↑752円)
★中国電力 8029円(↑1103円)
★四国電力 7915円(↑906円)
★九州電力 7271円(↑782円)
★沖縄電力 8847円(↑1379円)
★東京ガス 5886円(↑1192円)
大阪ガス 6512円(↑1137円)
東邦ガス 7135円(↑1312円)
西部ガス 6659円(↑969円)
※各社の平均的な家庭の料金で、使用量の想定は一部異なる。★は燃料価格の料金への反映が上限に達した会社。カッコ内は前年7月からの増加額
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