かごしま有機生産組合が新工場 ベビーフード製造、生産量4倍に 鹿児島市

完成した新加工場内を見学する関係者ら=鹿児島市五ケ別府町

 完成した新加工場内を見学する関係者ら=鹿児島市五ケ別府町

9日から稼働するかごしま有機生産組合の新加工場=鹿児島市五ケ別府町

 9日から稼働するかごしま有機生産組合の新加工場=鹿児島市五ケ別府町

 かごしま有機生産組合(大和田明江代表)の新加工場が完成し、8日に鹿児島市五ケ別府町の現地で竣工(しゅんこう)式があった。9日から主力商品のベビーフードを中心に製造を始め、生産量を従来の4倍に拡大する。
 組合は10年ほど前から加工事業に取り組んでおり、特にベビーフードは供給が追いつかない状態が続いている。このため、3年前から加工場の拡充計画を進めていた。
 新加工場は鉄骨2階建て(延べ床面積376.8平方メートル)で、ペースト加工、レトルト加工、充填(じゅうてん)加工などができる各種設備を備えている。有機JAS認定を受けており、将来的には食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」取得も目指す。
 大和田代表は竣工式で「新加工場は(8月に急逝した前代表の)夫が計画し、安心・安全な食を求める時代の風に背中を押されながら完成にこぎ着けた。次世代のため、有機農業の輪をさらに広げていきたい」とあいさつした。

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