シェラトン外装ほぼ完了 交通局跡地・鹿児島中央駅前の再開発 間もなく新しい姿に

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鹿児島市の交通局跡地の再開発が着々と進んでいます。建設中のホテルの完成が近づき、新しい街の姿が見えつつあります。また、鹿児島中央駅前でも電車通りをまたぐ歩行者用のデッキが運用開始間近となっています。
(記者)
「交通局の跡地で進む再開発。その中でも目を引くのが高級ホテルのシェラトンです。外装工事はほぼ終了したということで、取り付けられたシェラトンの文字とロゴマークを見ることができます」
来年春のオープンを目指す県内初進出の外資系高級ホテル「シェラトン」。建設されているのは、鹿児島市高麗町の交通局跡地で整備が進む複合施設「キラメキテラス」です。
すでに2つの病院が去年開業していて、今後の予定はスーパーの「Aコープ」などが入る商業施設が来年春にオープン。分譲マンションは来年8月に入居が始まる予定で、施設全体を「ひとつの街」にする計画です。
総事業費はおよそ500億円に上ります。
シェラトンは地上19階建て、228室の予定です。工事の進捗率は7〜8割で、外装はほぼ完了。先週、低層階以外の足場が撤去されて外観が見えるようになり、道行く人が足を止めて見上げる姿がみられます。
(近くの住民)
「楽しみにしていた。毎日買い物に行く時に見ながらすごいことをやっていると思っていた」
「電車もバス通っていて交通の便が良いから、旅行や出張で来ても利便性があって良い」
全体の完成が近づくキラメキテラス。建設する共同事業体のひとつ、南国殖産は「工事は計画通り進んでいて、施設が鹿児島市の回遊性の向上に寄与できれば」としています。
一方、去年6月にグランドオープンした鹿児島中央駅前の再開発ビル「Li−Ka1920」。その2階部分から電車通りをまたぎ、南国センタービル前の歩道をつなぐ、「電車通りデッキ」が来週月曜、12日に開通します。工事費はおよそ12億円です。
すでに開通している「駅前広場デッキ」と合わせ、駅、Li−Ka1920、南国センタービル前が歩行者用の1つの動線としてつながります。信号待ちや雨にぬれる心配がなくなります。
(ビジネスマン)「大きいデッキができたのでうれしい」
(観光客)「スーツケースを持っていたら、雨にあたったらしんどいから、雨に濡れずに通れるなら良い」「楽だと思う。(信号待ちせずに)そのまま行けるなら」
この「電車通りデッキ」が開通するとおそよ40年前、1980年代の計画に始まるLi−Ka1920を中心とした再開発は完了となります。
(中央町19・20番街区市街地再開発組合 庵下龍馬理事長)「相当の期間がかかっているので、やっと終わりになった。感無量」
新型コロナの影響で1か月の来館者はおよそ23万人と、当初の見込みより2割程少ない中、「電車通りデッキ」の開通で回遊性が高まると見込まれています。
(庵下理事長)「コロナの時期なのでまだ厳しいが、中央駅周辺を回遊してもらい、天文館などの場所に回遊してもらうことが一番良いこと」
再開発で生まれ変わる街が、周辺の街も含めてどんな新しい風を吹かせるのか。その効果が期待されています。

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