鹿児島の端午の節句に作る郷土菓子「あくまき」を紹介!

image
こんにちは!あっという間に5月も半ば。朝晩はまだ涼しいですが、夏場は汗ばむ季節となってきました

さて、今回は鹿児島の端午の節句に昔から作られている【あくまき】作りをご紹介したいと思います(^^

そもそも、全国的に単語の節句=こどもの日である5月5日ですが、鹿児島の行事は1か月遅れなので、鹿児島では、5月から6月5日ごろに作られることが多い郷土菓子です

【材料はいたってシンプル】

材料(10本分目安)
〇もち米 1kg/ 木灰(あく)汁 1.8L / 竹の皮 10枚

今回は、市販で手に入りやすい材料と分量です♪

それでは作っていきます~

①もち米を洗い、水気をしっかり切ります


②大き目のボウルに、①のもち米を入れてそこに、木灰汁を入れます(かぶる程度)
※一晩しっかり浸水させてください

③ざるに、もち米をあげ、水気を切ります
※漬け汁はあくまきを煮るときに使うので捨てずにとっておくこと!

【竹の皮の事前準備】
竹の皮は、たわしなどを使って、表面の産毛を洗ってきれいにしておきます
皮は柔らかくしておく必要があるので、こちらも1晩以上たっぷりの水に浸けておきます

一晩以上水に浸けた後、あくまきを結ぶ【紐】を作ります(下の写真参照)

幅の広い竹の皮を選んで、端のほうの皮を5㎜幅ぐらいで割きます
1本のあくまきに3本紐を使うので、その本数を目安に紐は準備します

【包んでいきます!】
④まずは、もち米を入れるための竹の入れ物を折ります
竹の皮を置き、竹の幅の1/3ぐらいのところで折ります↓

⑤左側を7~8cmぐらい下の写真のように折ります

⑥箸などで長さの目安を決めて、右側も折ります

ポケットができました

⑦ここに③の米を入れます(全重量を測り、1/10量ずつ入れます)

角に米が、入るように箸などでしっかりと詰めます

⑧手前から奥に向けて巻いていきます
ゆでることでふくらむので、少しゆとりを持たせて巻いてもいいですし、ムチッとしたタイプが好きでしたら、ここでギュッと巻きます

⑨紐で結びます。まず真ん中→上、下と3か所結びます

⑩鍋に入れてゆでます。
大き目の鍋に巻いたあくまきを並べ、木灰汁を入れます。しっかりと全体が水に浸かるようにするのがポイントです。浸からない分は、水を足します
※しっかりと浸からないと、仕上がった際に芯が残ったり、硬く仕上がってしまいますので、多めの水+水分が減ってきたら随時差し水をします!!
沸騰した状態を保ちながら3時間以上煮ます(完全に米粒がないのが好きな方は4時間~)

⑪米が飴色になるまで、しっかりと煮たら、ざるなどにあげて、あらねつを取ります
冷ましている間に、紐を結びなおし、きれいにカットしたら完成です

☆あくまきは、そのままではなく、きなこ+黒糖や、砂糖醤油をつけていただきます。

【あくまきの余談】

あくまきは、アルカリ性の食品で健康にもよいといわれているそうです。
ただ、風味のクセが強く、好き嫌いも分かれやすいお菓子です。それなのに、なぜかたまに食べたくなってしまう、郷土菓子です。

鹿児島のスーパーには、春先から【あく汁・木灰・竹の皮・もち米】が店頭に並び始めています。きっと他県の方からみたら、「木灰?灰?なんで?何に使うの?」と思われるのでしょうが、せっかく地元で材料も手に入りやすいので、みなさまも挑戦してみてはいかがでしょうか?

手間ひまかけてつくる郷土菓子、新茶と一緒にお試しください

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

コメント