鹿児島・奄美大島の郷土料理「鶏飯」…お湯をかけるだけ、手軽に味わえます

 炊き込みご飯の「とりめし」ではない。奄美大島の郷土料理で、細く切った鶏肉や錦糸卵、シイタケ、ネギなどの具材をご飯にのせ、鶏ガラスープをかけて食べる。ホテルの朝食バイキングや、お酒を飲んだ後のしめとしても親しまれている。

接待するために考案?

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鶏飯

 発祥は諸説あるが一説には、江戸時代、薩摩藩の役人を接待するために考案されたと伝えられる。島民の主食がサツマイモだった当時は、ぜいたくな料理だったのだろう。

 鹿児島市の調味料メーカー「藤安醸造」が奄美の味を手軽に味わってもらおうと、鶏飯のフリーズドライを開発した。ご飯にのせてお湯をかけるだけで食べられる。地鶏のブランド「黒さつま鶏」からとった、さっぱりしたスープが特徴だ。

「奄美の味をPRしたい」

藤安醸造専務の藤安健志さん
 「お好みの具を加えたり、そのままスープとして飲んだりと、様々な味わい方ができます。奄美大島は昨年、世界自然遺産に登録されました。地元の醸造会社として、鶏飯を通して奄美の味をPRしたいと思います」

お取り寄せ

 フリーズドライは5個入り1037円(税込み、送料別)。注文はウェブサイト( https://hishiku.shop-pro.jp/ )で。

 全国各地の郷土色豊かな味覚。お取り寄せもできる「ふるさとの逸品」を紹介します。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

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