3倍速で着きそう? 新造2隻はピンク色! 垂水フェリー30年ぶり更新 バリアフリー対応、現行2隻は売却へ

フェリー「第十二おおすみ」の進水式=9月1日、広島県尾道市(いわさきコーポレーション提供)

 フェリー「第十二おおすみ」の進水式=9月1日、広島県尾道市(いわさきコーポレーション提供)

フェリー第十一おおすみ(いわさきコーポレーション提供)

 フェリー第十一おおすみ(いわさきコーポレーション提供)

〈関連〉船体が緑色の現行船を確認する

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 いわさきコーポレーション(鹿児島市)は、同市と垂水市を結ぶ鴨池・垂水フェリーの2隻を約30年ぶりに新造した。10月末と来年初旬に就航させる。現行船の老朽化に伴う更新で、新船にはエレベーターを設けるなどバリアフリーに対応する。燃費も従来より10%向上する。
 新船は「第十一おおすみ」と「第十二おおすみ」。同型の姉妹船で5、9月に進水。現行船とほぼ同じ全長約77メートル、幅約13メートル、総トン数1443トン。旅客定員500人、普通自動車なら54台積載できる。同社によると、南国らしさや観光県をアピールしようと、船体は種子島いわさきホテル(南種子町)などに使用するピンクを主体にした。
 建造費は1隻約20億円。国が所管する鉄道建設・運輸施設整備支援機構との共有建造。同機構は建造費の約9割を出資し、いわさき側が一定期間、使用料を支払う。
 新造船は「第七おおすみ」(1991年製)「第十おおすみ」(94年製)の代替船。2隻は海外へ売却予定。「第八おおすみ」(同)は引き続き使用し現在の3隻態勢は維持する。
 同社は「人口減や高速道路網の整備により、将来的には2隻態勢を見据えての更新。最新設備により人手も減らせるので、慢性的な船員不足にも対応できる」としている。

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