「二度と戦争のない世界に」…鹿児島大空襲から78年、人間之碑で献花式

「人間之碑」に献花する参列者=17日、鹿児島市易居町のみなと大通り公園

 「人間之碑」に献花する参列者=17日、鹿児島市易居町のみなと大通り公園

(別カット)「人間之碑」に献花する参列者=17日、鹿児島市易居町のみなと大通り公園

 (別カット)「人間之碑」に献花する参列者=17日、鹿児島市易居町のみなと大通り公園

「人間之碑」に献花する参列者=17日、鹿児島市易居町のみなと大通り公園

 「人間之碑」に献花する参列者=17日、鹿児島市易居町のみなと大通り公園

 鹿児島市易居町のみなと大通り公園では、空襲で犠牲になった民間人を弔う献花式があった。市遺族会会員ら約30人が参列。慰霊碑「人間之碑」に菊の花をささげ、不戦を誓った。
 市によると、市内では1945(昭和20)年3~8月に計8回の空襲を受け、3329人が亡くなった。中でも6月17日の鹿児島大空襲は最も被害が大きく、市は毎年献花式を開いている。碑は74年、市と南日本新聞社が終戦30年の節目に共同で建立した。
 父が東部ニューギニアで戦死し、4歳の時に空襲に遭った遺族会副会長の吉見文一さん(82)=桜ケ丘4丁目=は昨年、戦争を語り継ぐ遺児の会を立ち上げ、地域や学校で体験を伝えている。「爆撃音の中、防空壕(ごう)に逃げたことをかすかに覚えている。若い世代に悲惨さを語り継ぎ、二度と戦争のない世界にしたい」と力を込めた。

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