「全国旅行支援」10月11日スタート、国交省が正式発表…「県民割」の全国版

 国土交通省は26日、来月11日から、新たな観光需要喚起策「全国旅行支援」を始めると正式に発表した。7月前半の開始を目指していたが、新型コロナウイルスの第7波が急拡大したことを受け、実施を見送っていた。疲弊する地方観光業の下支えを目指す。

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国土交通省

 斉藤国交相は26日午前の閣議後記者会見で、「マスク着用を徹底していただきながら、交通機関を使って遠距離旅行、平日の旅行などを楽しんで頂きたい」と述べた。発表によると、支援期限は12月下旬まで。

 全国旅行支援は、政府が財政支援して都道府県が実施している旅行割引キャンペーン「県民割」の全国版に相当する。

 支援策は宿泊代金の補助が中心だ。コロナ禍で利用者が減った新幹線や航空機など公共交通機関を使ったり、旅行客が少ない平日に旅行したりした場合、補助額を上乗せする。飲食などに使えるクーポン券も合わせると、補助額は最大1人1日1万1000円となり、県民割より4000円多くなる。

 斉藤国交相は同日から、水際対策を緩和し、入国者数の上限を撤廃するほか、個人で訪れる外国人観光客の受け入れを解禁することも正式発表した。急速に進んだ円安をテコに、海外からの旅行需要の取り込みを図る。

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