「笠沙恵比寿」が水産研究所に 市と企業で立地協定

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おととし閉館した南さつま市の観光宿泊施設「笠沙恵比寿」が東京の企業に譲渡され、水産研究所として生まれ変わることになった。再来年の操業開始を目指していて、市と企業で立地協定の調印式が11日、行われた。
立地の協定を結んだのは「笠沙恵比寿」を所有していた南さつま市と、畜産や水産の飼料の開発、販売などを手掛ける日清丸紅飼料だ。
2000年にオープンした「笠沙恵比寿」は地元で獲れた魚介を味わえるレストランや海をテーマにした博物館もある観光宿泊施設だった。2015年度から施設を管理していた旅行会社JTBが撤退し、おととし2月に閉館。新たな管理者を公募していた。
そこで手を挙げたのが日清丸紅飼料。水産研究所を新しく作り、ブリやタイ、クロマグロなど養殖魚の飼料の開発を予定している。持続可能な養殖の水産技術を高め飼料の主な原料となる魚粉を少なくし、環境にやさしい養殖を目指すという。
(日清丸紅飼料・宮内和広代表取締役社長)
「できる限りこの地の環境に配慮して今後継続可能な養殖業をサポートできるようなそういった活動をこの地でやっていきたいと考えている」
(南さつま市・本坊輝雄市長)
「全国へ様々な研究情報が発信でき、鹿児島県のまた日本の養殖水産業の発展につなげることができれば大変ありがたい」
水産研究所は来年、着工予定で再来年の操業開始を目指している。

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