鹿児島県本土の平地で降雪、生活直撃 12校が25日休校、入試にも影響 空・海の便は軒並み欠航、タクシーは予約停止

積雪のため通行止めとなった国道225号=24日、鹿児島市下福元町

 積雪のため通行止めとなった国道225号=24日、鹿児島市下福元町

鴨池・垂水フェリーの運転見合わせを告知する張り紙=24日午後4時すぎ、鹿児島市鴨池新町の鴨池港

 鴨池・垂水フェリーの運転見合わせを告知する張り紙=24日午後4時すぎ、鹿児島市鴨池新町の鴨池港

 今季一番の寒気の影響で、鹿児島県本土は24日、平地でも広範囲で雪が降った。交通面では空や海の便が軒並み欠航、「乗務員が出勤できるか分からない」と夕方から翌朝の配車予約を取りやめるタクシー会社が相次いだ。多くの学校で短縮措置が取られ、大雪が予想される25日を休校にする例も。私立高校入試にも影響が出ている。
 鴨池・垂水フェリーは、午後3時前後の便から運航を見合わせた。鹿児島市鴨池新町の乗り場では、窓口に運航状況を尋ねたり、待合室で別の交通手段を調べたりする人が続出した。鹿屋市笠之原町の実家に帰る予定だった鹿児島市の通信制高校3年生(18)は「親に桜島まで迎えに来てもらうしかない」と、桜島フェリー乗り場へ向かった。
 鹿児島空港発着便は24日午後10時現在で、離島便や福岡、伊丹便など54便が欠航。奄美空港も午後5時時点で8便に上った。
 鹿児島市の鶴丸交通は24日夜や25日朝に配車依頼する電話が相次いだが、予約を断った。担当者は「大変申し訳ないが、先が見通せない」。南国交通は午後8時ごろ、鹿児島市内の全路線バスを運休、25日も各地で始発から運転を見合わせる。鹿児島市営バスは、朝の状況を見て決める予定。
 県教育委員会などによると、24日は公立小中高校と特別支援学校のうち計62校が授業を短縮、1校が休校。25日も12校が休校する。
 25日に一般入試がある鹿児島実業高校(鹿児島市)は、県内全16会場で試験開始時刻を午前8時45分から1時間遅らせ、文理科と普通科の面接を中止にした。出願者は約3200人。悪天候で受験できなかった場合は2月6日に追試験がある。谷山純也教頭は「受験生が普段の力を発揮できるよう環境作りに努めたい」と話した。

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