ブランド牛食べ比べに長蛇の列「和牛のオリンピック」催事エリア盛況 バーベキューも人気 全国和牛能力共進会が鹿児島で開幕

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鹿児島黒牛肉の試食に並ぶ来場者=6日、霧島市牧園

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 5年に1度の“和牛のオリンピック”「第12回全国和牛能力共進会(全共)」が6日、開幕した。鹿児島県霧島市牧園のメイン会場の催事会場は初日から盛況。和牛を食べられる「和牛振興エリア」のほか、参加道府県のPRブース、和牛について学ぶ「かごうしママミュージアム」など、それぞれ人気を集めた。
 催事会場の試食の受付には、各地のブランド牛を口にしようと長蛇の列ができた。鹿屋市から娘3人と駆けつけた花牟礼清子さん(67)は鹿児島、宮城、大分を食べ比べ。「どれもくさみがなくやわらかくておいしい」と笑顔。さらっとした脂と独特の甘みが特徴という牛串を提供する鳥取県の柳田英貴JA全農とっとり副本部長(59)は「あっという間に整理券がなくなった」と驚いていた。
 5000円で2人分(280グラム)の鹿児島黒牛肉を、その場で焼いて食べられるバーベキューも人気。鹿児島市から友人と訪れた馬庭慧さん(30)は「脂が甘くておいしい。ビールが最高」。5年に1度会う“全共仲間”と七輪を囲んだ千葉県松戸市の会社経営、彭匡信(こ・まさのぶ)さん(48)は「霧島は初めて。温泉に入って帰りたい」と満足そうだった。
 霧島自然ふれあいセンターが会場となっている和牛について学ぶ「かごうしママミュージアム」には、雄牛を原寸で再現した模型のほか、牛肉や内臓の部位の立体パズルが並んだ。VRゴーグルで牛に囲まれるバーチャル体験を味わった曽於市末吉小4年の森岡ののかさんは「近くにいるのに触れなくて不思議な感じ。牛革を使ったストラップ作りも楽しかった」と喜んだ。
 参加道府県や鹿児島県内自治体、飲食店がそれぞれ産品や観光をPRするブースなども、にぎわった。

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