「鹿児島の豚を守らないと」“豚熱”ワクチン接種9月下旬に接種開始へ 鹿屋市では養豚農家に石灰配布

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佐賀県の養豚場で家畜の伝染病「豚熱」の発生が確認されたことを受け、県は豚へのワクチン接種について9月下旬に始める準備を進めていると明らかにしました。
 一方、県内随一の養豚産地である鹿屋市では8日から、農家に対し消毒用の石灰の配布が始まりました。
 豚やイノシシの伝染病で強い感染力と高い致死率が特徴の「豚熱」。
 8月、佐賀県の2か所の養豚場で感染が確認されたことを受け、農林水産省は、九州7県を豚への予防ワクチン接種の推奨地域に指定しています。
(塩田知事)
「国においてはワクチン接種について南九州各県の足並みがそろうよう調整しているところですが、県としては最速の9月下旬に接種開始できるよう準備を進めているところです」
 塩田知事は8日の県議会で、豚へのワクチン接種を9月下旬に始める方針を明らかにしました。
 水際対策として重要なワクチン接種。県は7日、鹿屋市の肝属家畜保健衛生所で地元の獣医師などを対象にワクチン接種の説明会を開きました。肝属管内では、約43万頭が飼育されていて、速やかにワクチンを打てる体制を整えることが喫緊の課題となっています。
(出席者)
「みんなで協力して鹿児島県の養豚を守っていかないといけないので、できる範囲で協力していきたい」
 また、鹿屋市は8日、防疫体制を強化するため市内100戸の全ての養豚農家に消毒用の石灰と消毒薬の配布を始めました。
(農家)
「病気が入ってしまうとどうしようもないので、出来る限り予防対策やワクチン接種をしっかりやっていきたい」
 他の自治体でも石灰の配布などが行われたり、今後は生産者への説明会も順次行われるということです。

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