【姶良・蒲生】外国人も驚いた薩摩の武士が生きた町と鹿児島の郷土料理

鹿児島県の真ん中に位置する姶良市(あいらし)は鹿児島県のおへそとも呼ばれています。空港から約10キロでアクセスも便利です。そこには豊かな自然と多くの文化財があり、地元民も誇りにしています。

江戸時代に薩摩藩が藩を守るために各地に麓と呼ばれる武家屋敷群を作りました。姶良市にも蒲生麓(かもうふもと)が存在しており、日本遺産に認定されています。今回は薩摩の武士が生きた町、蒲生麓を歩き、お殿様に出された料理を体験するイベントに参加して来ました。蒲生の魅力を一緒に感じてみてください。

蒲生麓(かもうふもと)

武士の集落として知られていて、現在もキレイな状態に整備されています。昔ながらの門構えや石畳の小路が残り、藩政時代には豪壮な武家屋敷が立ち並んでいたエリアです。江戸時代を感じながら散策してみました。

9世紀の歴史を持つ蒲生八幡神社(かもうはちまんじんじゃ)

今年2023年はちょうど創建900年の節目を迎えている蒲生八幡神社。「蒲生の大クス」の神社としても知られていて、蒲生の町を見守ってきた姶良市の大切な存在です。

迫力のある蒲生の大クス(かもうのおおくす)

蒲生八幡神社境内には、樹齢約1,600年、根周り33.5m、目通り幹囲24.22m、高さ約30mの大クスが立っています。昭和63年(1988年)に環境庁が調査を行い、日本で一番大きなクスとして認定されました。蒲生の大クスは国指定特別天然記念物で、健康状態が年に4回もチェックされます。ツアーガイドの方によると、クスは年をとれば太くなり、幹内部は空洞になります。蒲生の大クスの幹内部はなんと8畳敷分の空洞があるそうです。驚きですね!

蒲生御仮屋門(かもうおかりやもん)

地頭仮屋は、地頭が泊り、郷務を執る場所です。こちらの蒲生地頭仮屋の正門は蒲生の武家門の中で2番目に古く、1826年に再建されたものだそうです。高さ4.5m、横6.1mで木材にはすべてクスの木が使用され、県指定有形文化財に認定されています。

小山田産業の工場

小山田産業は昔ながらの製法で菜種油を製造している工場です。工場内を社長さんが案内してくださいました。製造工程をわかりやすく説明し、代々使われてきた機械も見せてくださいました。

お殿様をもてなした地元料理

イベントの後半に「あいらスウィーツカフェらびゅ~」に入り、お殿様をもてなした地元料理をいただきました。

そこで古文書に記述のあった斉彬公へのおもてなし食材を使い、郷土料理の研究家・千葉先生の監修で再現された料理が待っていました。地元で取れた鶏肉、大根、卵、山芋、鮎などで作られた料理です。料理の一部を自分たちで盛り付ける楽しみもありました。蒲生地域の歴史や文化がひとつの御膳に凝縮されていてとても感動しました。

最後に

今回のお殿様のまち歩きイベントは一回のみの特別企画ではありましたが、蒲生の魅力はまだまだたくさんあるので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

お殿様のまち歩き
主催: 日本遺産「蒲生麓」プロジェクト
参加費: 3,000円

 観光その他に関するお問い合わせ

・蒲生観光交流センター
   場所:鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2308-1
 TEL: 0995-52-0748
 WEB: https://www.tjkagoshima.com/kamoukankou/
 営業時間:9:00~17:00

・日本遺産「蒲生麓」プロジェクト事務局
 TEL: 0995-52-0115

・姶良市商工観光課
 TEL: 0995-66-3145
WEB: https://samurai-district.com/spot/kamou/

・蒲生麓
 WEB: https://www.city.aira.lg.jp/hakken/kamouhumoto.html

・蒲生の大クス
 場所:鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2259-1
TEL: 0995-52-8400(蒲生八幡神社)
 WEB: https://www.kagoshima-kankou.com/guide/11083

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

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