この先どれだけ稼ぐ? 藤井聡太「全8冠」史上初制覇の“お値段” 大卒生涯賃金すでに突破

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 偉業を成し遂げた天才はこの先いくら稼ぐのか。11日、王座を奪取し、史上初めて全8大タイトルを制覇した将棋の藤井聡太8冠(21)。全冠制覇は羽生善治九段(53)の7冠(1996年)以来4人目で、2017年に将棋のタイトルに叡王が加わって以来、8冠時代では初の快挙だ。気になるのは快挙の「値段」だ。
 日本将棋連盟が毎年発表する「獲得賞金・対局料ランキング」によると、5冠だった昨年は1億2205万円で初めて大台を突破し、堂々の1位。今年は5冠全てを防衛し、さらに3タイトルを追加したことなどで7000万円強の増収が見込まれる。羽生の持つ過去最高の年間獲得額1億6597万円(95年)を超え、史上初の総額2億円に到達する可能性もある。
 16年のプロデビュー以降、最年少15歳6カ月で初めて棋戦(将棋の大会)を制した18年には年間2031万円を稼ぎ、翌19年には2108万円で初のトップ10入り。初タイトル(棋聖)を獲得した20年は4554万円、21年は6996万円──と年々跳ね上がり、昨年までの累計獲得額は約2億8000万円。21歳にして、すでに大卒サラリーマンの生涯賃金の目安とされる約2億7000万円を上回る稼ぎっぷりだ。
 ちなみに、歴代最多の通算獲得タイトル99期を誇る羽生の生涯獲得額は、実に30億円ともいわれている。藤井の通算獲得タイトルはまだ18期。これからも数十億円を稼ぎ出す余地は十分にある。

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