のっしのっし…無病息災祈って巨大草履を奉納 南さつまで山神祭り

巨大草履を引きずる中学生=17日午後3時、南さつま市大浦町の大山祇神社

 巨大草履を引きずる中学生=17日午後3時、南さつま市大浦町の大山祇神社

 鹿児島県南さつま市大浦町大木場地区の大山祇(おおやまづみ)神社で17日、無病息災を祈り巨大な草履を奉納する「山神(やまんかん)祭り」があった。両足で重さ60キロ、直径2メートルの丸い大草履を、地元の大笠中学校3年の大野純杜(あやと)さんと南武輝(たける)さんが履くように引きずり、祭りを盛り上げた。
 大木場は平家の落人伝説が残っており、「巨人がいる」と思わせて追っ手を退散させるため峠に10畳ほどの草履を置いたのが起源とされる。
 昨年に続く出番の2人は鳥居手前から拝殿までの約30メートルを必死に歩き、「重くきつかったが沿道の応援で力が出た。支えてくれた人たちに感謝。受験にもご利益があればいい」。
 自治会長の大木勝彦さん(64)は「多くの人でにぎわい活気があった。皆の健康と幸せを祈る伝統行事。大事に継承していきたい」と語った。

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