コロナ「5類」でワクチン接種見直し 無料PCRは終了 宿泊療養施設の対象「高齢者と妊婦」に限定 鹿児島県

コロナワクチンの接種(資料写真)

 コロナワクチンの接種(資料写真)

【関連表】「5類」引き下げに伴う変更点が一目で分かる

 【関連表】「5類」引き下げに伴う変更点が一目で分かる

 鹿児島県は14日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5月8日以降、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられるのに伴う対応や体制の変更を発表した。宿泊療養施設は、現在の19施設から12施設に減らし、対象を高齢者や妊婦に絞る。コロナの診療や検査ができる外来は、880の医療機関から順次拡大する。
 宿泊療養施設は、無症状者や軽症者の隔離を目的としていた。移行後は高齢者や妊婦のうち、生活状況や体調を基に医師が必要と判断した人が利用する。医療圏別では鹿児島、出水、姶良・伊佐、曽於、肝属が各1カ所、熊毛2カ所、奄美5カ所。食費などとして1日1500円程度が自己負担となる見込み。
 在宅療養者への健康観察や食料などの生活支援、血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターの貸し出しは終了する。
 無症状者を対象にした無料PCRなどの検査会場は、県内271カ所(4月14日時点)全てを終了する。診療や検査ができる医療機関は、県のホームページに随時追加する。検査や、陽性の場合に処方される解熱鎮痛剤などは自己負担が生じるようになる。コロナ治療薬は現在と変わらず、9月末まで自己負担はない。
 ワクチンの無料接種は、8月までは1、2回目を接種した高齢者や5歳以上で基礎疾患がある人、3回目以降を未接種の5~11歳が対象。9月以降は、1、2回目を接種した、5歳以上の全ての人が受けられる。1、2回目未接種者と6カ月~4歳は随時できる。
 一連の対応を県はホームページなどに掲載している。

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