生まれ変わる鹿児島中央駅西口「昼夜にぎわう街に」 オフィスビルや商業エリアが続々オープン

買い物客でにぎわうJR鹿児島中央ビル1階の山形屋ストア店内=14日、鹿児島市武1丁目買い物客でにぎわうJR鹿児島中央ビル1階の山形屋ストア店内=14日、鹿児島市武1丁目image
 【表・地図】「AMU WE」の新規店一覧と鹿児島中央駅西口周辺の配置図を確認する
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 鹿児島中央駅西口(鹿児島市)の商業オフィス複合ビル「JR鹿児島中央ビル」と商業エリア「AMU WE」が14日、全面開業した。東口のような規模の大きいオフィスビルや商業施設がなかった西口にも新たな街の雰囲気が生まれつつある。自治体や周辺の事業者からは雇用創出や経済効果を期待する声が聞かれた。
 JR鹿児島中央ビルは当初、2018年度着工、20年開業の方針だった。隣接地での新総合体育館整備の構想が浮上し計画を一度中断。その後体育館整備の断念を受けて21年に着工した。
 西口地区のゾウさんのはな通り会の生駒裕一会長(52)は「人の流れが増えるので、ランチや飲み会でにぎわってほしい」と話した。ホテルユニオンの淵村文一郎社長(64)は「東西それぞれの良さがある。駅周辺全体が発展していけばうれしい」と望む。
 鹿児島市は22年度に12件の立地協定を結んでおり、うちシステム開発2社がJR鹿児島中央ビルに入る。「交通の利便性が高く、セキュリティー対応がしっかりした新しいビルは需要が大きい」と鹿児島市産業創出課。雇用を生み出す拠点として期待を込める。
 九州経済研究所の新川真吾主席研究員は「若い人が中心だったアミュプラザだけでなく、オフィスやクリニックができたことで都市機能が充実し、幅広い年代の人が昼夜集まる街になる」と指摘する。

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