中国海軍の測量艦、屋久島周辺の領海に侵入…潜水艦の航行ルート調査との見方強まる

 防衛省は15日、中国海軍の測量艦1隻が鹿児島県の屋久島周辺の日本領海に侵入したと発表した。中国海軍艦艇の日本領海侵入は今年7月以来、7回目となる。

 松野官房長官は15日の記者会見で、外交ルートで中国側に「懸念」を伝えたことを明らかにし、「引き続き、警戒監視活動に万全を期していく」と述べた。

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 防衛省によると、測量艦は15日午前7時20分頃、屋久島南沖の領海に侵入後、10時50分頃、口永良部島西側の領海から出て東シナ海に向かった。

 国連海洋法条約は全ての国の船舶に対し、沿岸国の平和や安全、秩序を害さない限り他国領海を航行できる「無害通航権」を認めているが、測量や調査活動は「無害通航」には当たらないと明記している。

 この海域の測量艦の領海侵入は4回目。政府内では潜水艦の航行ルートの調査だとの見方が強まっている。

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