人口200人 鹿児島・三島から希少焼酎 長期貯蔵原酒、限定販売へ

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10月に販売を始める限定酒「長期貯蔵原酒 みしま村」

鹿児島県三島村

鹿児島県三島村

 鹿児島県三島村が、人口約200人の離島・黒島で製造・長期貯蔵した焼酎の原酒を10月から限定発売する。島内産の芋(ベニオトメ)が原料の焼酎「みしま村」は、味や限られた生産量から贈答品に使われたり、島外から購入するリピーターもいるなど焼酎ファンの隠れた人気を呼ぶが、今回の限定酒も評判を呼びそうだ。

 三島村は薩摩半島南端から南西約40キロにあり、黒島、硫黄島、竹島の3島からなる。3島でも人口は400人足らずで、雇用促進などを目的に2018年、国の焼酎特区の認定を受けて村が公設公営で黒島に蔵元「みしま焼酎 無垢(むく)の蔵」を建設。島内のおいしい水とベニオトメを原料に焼酎を製造している。

10月に販売を始める限定酒「長期貯蔵原酒

10月に販売を始める限定酒「長期貯蔵原酒 みしま村」

 通常は年4~6キロリットル程度を生産している焼酎「みしま村」について、村では蔵で仕込みを開始した当初から長期熟成の原酒を造ろうと取り組んでおり、今年になって販売を決定。「長期貯蔵原酒 みしま村」(720ミリリットルで5500円)と名付けた。みしま焼酎特酒営業部隊の平裕介さん(38)は「従来の『みしま村』の甘くすっきりとした味に加え、まろやかさが特徴」と話す。

 10月から数百本限定で販売するが、鹿児島市の旧薩摩藩主別邸「仙巌園(せんがんえん)」では、今月25日まで先行販売している。みしま村焼酎プロジェクトで購入が可能で、事前予約も受け付けている。【宗岡敬介】

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