桜島が初冠雪 今シーズン一番の強い寒気 鹿児島市では初雪 22日も大雪の恐れ

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21日の鹿児島県内は、今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、桜島では初冠雪が観測されました。
また鹿児島地方気象台は、21日午後3時すぎ、鹿児島市で初雪を観測したと発表しました。
薩摩地方では山地を中心に、22日未明から昼前にかけて、大雪となり、平地でも積雪のおそれがあります。
郡嶌漱介記者
「手元の温度計は4.7℃を示しています。立っているだけでも耳や手がとても冷たくなってきます。桜島も冠雪しているのが確認できます」
桜島の山頂付近に今シーズン初めて雪が積もりました。桜島の初冠雪は平年、そして2022年より3日遅い観測となりました。
また鹿児島地方気象台は、21日午後3時すぎ、鹿児島市で初雪を観測したと発表しました。平年より16日早く、2022年より3日遅い初雪です。
出水市とさつま町にまたがる紫尾山では、山頂近くの道路が積雪で路面が見えない状態となっていました。
また、伊佐市大口山野の布計地区では、廃校となった小学校跡が一面、雪で覆われていました。
鹿児島県内では22日にかけて、今シーズン一番の強い寒気が流れ込む見込みです。薩摩・大隅地方で、22日午後6時までに予想される24時間の降雪量は、多いところで薩摩地方の山地で、5cm、平地で1cm、大隅地方の山地で2cmです。通勤通学の際の交通や農作物の管理に注意が必要です。
また、しけの影響で海の便にも影響が出ています。
21日は、フェリーみしま、フェリー屋久島2、フェリーあまみ、高速船甑島などが欠航しました。
22日は、定期船せとなみの午前中の便と、フェリーあまみが欠航を決めています。

「鹿児島でこんな冬景色が…」 地域おこし協力隊も驚いた、県内各地で今季一番の寒さ〈ウェブ限定写真あり〉

水たまりに張った氷を手に驚く伊佐市地域おこし協力隊員=22日午前9時40分、同市大口山野の旧布計小学校

 水たまりに張った氷を手に驚く伊佐市地域おこし協力隊員=22日午前9時40分、同市大口山野の旧布計小学校

うっすらと雪が積もる楠八重集落の田の神=22日、さつま町泊野

 うっすらと雪が積もる楠八重集落の田の神=22日、さつま町泊野

冠雪した金峰山の頂上=22日午後0時半、南さつま市金峰

 冠雪した金峰山の頂上=22日午後0時半、南さつま市金峰

 鹿児島県内は22日、強い冬型の気圧配置と放射冷却の影響により各地で今季一番の寒さとなった。志布志町志布志でマイナス2.4度、霧島市牧之原で同2.2度など33観測地点のうち21カ所で今季最低を更新。鹿児島市東郡元町の鹿児島地方気象台では平年より7日遅く初氷を観測した。
 伊佐市北部の旧布計小学校はうっすらと雪化粧。校庭の水たまりには1センチほどの氷が張った。初めて伊佐で冬を過ごす市地域おこし協力隊員の田中亜紀さん(49)は「鹿児島でこんな冬景色を見られるとは。家族や友人に写真を送って驚かせたい」と話した。気象台によると、九州南部の上空にマイナス6度以下の寒気が流れ込んだ。23日朝も厳しい冷え込みの見込みで、交通障害や水道管の凍結に注意を呼びかけている。
 寒気の流れ込みは週末まで。その後は最高、最低ともに平年より高めの気温が続く見通し。

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