桜島フェリー「チェリークイーン」28年間ありがとう 最終運航の乗客280人別れ惜しむ 鹿児島市

出港する第十五櫻島丸の最終便=31日、鹿児島市本港新町の鹿児島港桜島フェリーターミナル

 出港する第十五櫻島丸の最終便=31日、鹿児島市本港新町の鹿児島港桜島フェリーターミナル

運航終了の記念品を受け取る乗客=31日、鹿児島市本港新町の鹿児島港桜島フェリーターミナル

 運航終了の記念品を受け取る乗客=31日、鹿児島市本港新町の鹿児島港桜島フェリーターミナル

桜島へ向かう第十五櫻島丸の最終便=31日、鹿児島市本港新町の鹿児島港桜島フェリーターミナル

 桜島へ向かう第十五櫻島丸の最終便=31日、鹿児島市本港新町の鹿児島港桜島フェリーターミナル

 桜島フェリーの減船に伴い、約28年間親しまれた第十五櫻島丸「チェリークイーン」(1134トン)が31日で鹿児島港-桜島港定期航路の運航を終えた。鹿児島港午後0時45分発の最終便には約280人が乗り込み、船との別れを惜しんだ。
 第十五櫻島丸は、1995年1月に就航。定員731人で、1.2階が車両甲板、3階は客席、4階が展望デッキ。よりみちクルーズや納涼船、船上結婚式でも活躍した。金色の王冠や黒い煙突が目を引くデザインが人気だった。
 桜島港到着後、船内で開かれたセレモニーには、乗客や関係者ら約130人が参加。招待された歴代船長らに花束が贈られた。就航時は乗組員だった横道亨一船長(57)は「定員いっぱい客を乗せて船出したことを思い出した。船と乗客に感謝している」と、涙を浮かべた。
 減船は第2期市船舶事業経営計画(2022〜31年度)に基づく。売却先は23年4月中に決まる見通し。
 4隻体制となる4月以降は、平日が16便減の102便、土日曜祝日は18便減の112便。通勤通学時間帯は15分間隔で運航していたが、20分間隔となる。

コメント