桜島大規模噴火警戒範囲「全島」から「7キロ」へ拡大 鹿児島

桜島で噴火警戒レベルが4以上に引き上げられた場合の警戒範囲が、これまでの「桜島全島」から拡大され、垂水市の一部を含むことになりました。
これは、19日に開かれた鹿児島市の防災会議で報告されました。
桜島の噴火警戒レベルは現在、3の「入山規制」です。大正噴火のような大規模な噴火が発生、もしくはおそれがあるとして4の「高齢者等避難」や最高の5の「避難」に引き上げられた場合、立ち入りを制限する目安となる警戒範囲を、これまでの「全島」から「南岳山頂火口と昭和火口から7キロ」に拡大し、垂水市の一部を含むことになりました。
噴火警戒レベルが「4」や「5」に引き上げられた場合、垂水市の国道220号では「道の駅たるみず」と荒崎パーキングで通行規制が行われます。
警戒範囲の変更は、すでに火山防災協議会で決定しており、近く気象台が運用開始日を発表する予定です。
また会議では、能登半島地震の被災地に派遣された保健師の話が報告され、避難所では特に女性に配慮して運営するよう意見が出ました。
(県看護協会・今村恵専務理事)「仕切りがない中で中学生、高校生の女子生徒が、同じ地域の男性と雑魚寝で寝ている状況。相談して、更衣するスペースの仕切りをつけさせてもらったと聞いている」
鹿児島市は今後、能登半島地震を踏まえて災害対応の指針が国から示された場合は、地域防災計画に反映するとしています。

コメント