特攻兵ゆかり、知覧の「月光のピアノ」 年に一度の元日演奏「隊員に感謝と敬意」

平和を願い特攻隊員ゆかりのピアノを弾く参加者=1日、南九州市の知覧特攻平和会館

 平和を願い特攻隊員ゆかりのピアノを弾く参加者=1日、南九州市の知覧特攻平和会館

【別カット】平和を願い特攻隊員ゆかりのピアノを弾く参加者=1日、南九州市の知覧特攻平和会館

 【別カット】平和を願い特攻隊員ゆかりのピアノを弾く参加者=1日、南九州市の知覧特攻平和会館

 鹿児島県南九州市の知覧特攻平和会館で1日、特攻隊員ゆかりのピアノの演奏会があった。通常はロビーに展示してあり、演奏できるのは1年のうちこの日限り。公募で集まった5人が平和の願いを込めて演奏した。
 ピアノはドイツ・フッペル社製で、出撃前の特攻隊員と思われる若者が小学校を訪れベートーベンの「月光」を弾いたという逸話のあるピアノと同型。映画「月光の夏」にも描かれ、同館には1995年に高知市の篤志家から贈られた。
 演奏会は昨年に続き2回目。参加者は1人2曲ずつ演奏した。ショパンの「英雄ポロネーズ」を披露した千葉県柏市の会社員遠藤浩輝さん(31)は「昨年初めて館を訪ね、心を動かされた。特攻隊員への感謝と敬意を込めて弾いた」と話した。

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