白熱、茶摘みレース 茶どころ知覧で安全操作の腕競う

乗用型茶摘み機の技術を競う参加者=29日午前、南九州市知覧町塩屋

 乗用型茶摘み機の技術を競う参加者=29日午前、南九州市知覧町塩屋

 日本一の茶どころ鹿児島県南九州市で29日、乗用型茶摘み機の競技大会があった。旧知覧町時代から続く名物行事で通算49回目。同市知覧町塩屋の汐見原集団茶園に市内3地区の精鋭8チームが集まり、安全で的確な操作の腕を競った。
 三番茶の摘み取りが始まる時期で新緑が陽光に映える茶畑に、真っ赤な茶摘み機が勢ぞろい。オペレーターと補助者が1組で長さ100メートルの畝を2往復して葉を摘み取った。速さだけでなく、摘み取り面の均一度や機械整備、服装も採点されるため、参加者は猛暑の中、真剣な表情で競技に取り組んでいた。
 最優秀技術賞に選ばれた知覧岳製茶の宮原和富さん(52)はオペレーターとして初出場。「いつも通りの操作を心掛けた。まさかの1位で今後の励みになる」と話した。

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