直径40cm、長さ365mの大綱へ…細い縄からコツコツと 4年ぶり開催、伝統の川内大綱引へ玉作りに汗

大綱の元になる、縄の玉作りに追われる保存会員の松下四男さん=12日午後、薩摩川内市永利町

 大綱の元になる、縄の玉作りに追われる保存会員の松下四男さん=12日午後、薩摩川内市永利町

 鹿児島県薩摩川内市で9月にある伝統の「川内大綱引」に向け、365メートルの大綱の元になる縄作りが始まっている。大綱引開催と同じく4年ぶりの作業のため、機械の調子を確認しながら丁寧に進めている。
 同市永利町の作業場で12日、川内大綱引保存会の松下四男さん(62)と機械整備担当の岩下純一さん(48)が専用の縄ない機で製作していた。稲わらを入れていくと、直径9ミリ強、長さ約400メートルの縄の玉になる。1日にできるのは3玉程度。大綱に使う365玉と予備の10玉程度を、本番の9月22日までに作る予定。
 作業は4月初旬に始まり、現在160玉ほど。当初は機械の動きが安定せず何度も止まったが、最近やっと調子が上がってきた。松下さんは「4年ぶりなのでみんなの思いが強い。しっかり間に合わせたい」。縄は本番当日、3本の中綱にした後、直径40センチの大綱へと練り合わせる。

コメント