蜂の巣駆除して30年・「蜂の巣ハンター」に密着! 鹿児島県鹿屋市、曽於市

image

image

image

image

image

鹿児島県・大隅半島にこの道30年を超えるベテランの「蜂の巣ハンター」がいます。危険な状況の中、ハンターたちは、鹿児島を代表する「あの」特産品を活用して、厄介者を駆除します。彼らに密着しました。
鹿屋市の竹井弘幸さんと、曽於市の松ヶ野親雄さん。
ハチの巣を駆除すること30年以上!2人はベテランのハチの巣ハンターです。
(Q)きょうはどんなハチを取りに?
松ヶ野親雄さん「オオスズメバチですね。刺されたことは30回以上」
竹井弘幸さん
「凶暴性が強いハチですね。命懸けです」
ハチの中で最も凶暴と言われているオオスズメバチは刺されると、最悪の場合、死に至ることもあります。
カメラマンも、防護服を着て、厚手のゴム手袋を装着、さらに、ハチが入って来ないよう手袋を荷造り用のテープでしっかり巻いてから、撮影に臨みました。
この日2人が向かったのは曽於市岩川の山中です。
ハチの巣を確認し、駆除が始まりました。
巣の周りのハチを捕まえるのは竹井さん。取り出したのは黒い容器です。
「これ焼酎。この中にハチをそのまま入れていく」
黒い物によってくる習性があるハチ。手をたたいてハチをおびき寄せ、容器の中の焼酎に漬けるそうです。
巣を掘り起こすのは松ヶ野さんの役目。
しかし…
松ヶ野親雄さん
「これは『ジンガラバチ』の巣じゃ。オオスズメバチの巣じゃない。エサ取り」
すると竹井さんが「ジンガラバチ」の巣を手にこう説明してくれました。
竹井弘幸さん
「ハチの子がたくさんついているでしょう。これを、オオスズメバチがエサ取りに来ている」
この場所にあったのはスズメバチがエサにしている小さなハチの巣でした。
山の斜面をさらに下り再挑戦です。
先ほどとは比べものにならないほどたくさんのハチが黒い容器に寄ってきます。
斜面を掘って出てきたのは幾重にも重なった大きなハチの巣でした。
この日の作業を終えた2人。
黒い容器の中には大量のハチ。そして巣には白いさなぎやモゾモゾ動く幼虫も確認できます。
2021年のシーズンは約50個のハチの巣を駆除したという2人。
2022年は既に60個を越えているそうです。夏場に雨が少なく、暑かったため、ハチの巣が多いということです。
なぜ、2人は危険を冒してまでハチの巣駆除をやっているんでしょうか。
竹井弘幸さん
「これは持って帰って食べます。焼いてそのまま食べたり唐揚げにしたり。おいしいですよ! プロポリスと高タンパク質とローヤルゼリーをまとめている。健康に一番大事なものを取って食べている」
私も、ハチの幼虫をいただいてみました。
春山リポーター
「優しい甘みがしますね。おいしいと思います」
竹井さんたちのハチの巣駆除は、12月頃まで続くそうです。
ちなみに、ハチが入った焼酎ですが、竹井さんによると「半年ほど漬け込んでから飲む」とのことです。

コメント