鹿児島市・桜島の観光支援へ 市が宿泊クーポン

加治隼人

写真・図版

桜島の観光支援策について記者会見で発表した下鶴隆央市長=2022年8月25日、鹿児島市役所、加治隼人撮影

 7月下旬の桜島爆発的噴火に伴い、観光業への風評被害が続いているとして、鹿児島市は9月1日から、市内60軒のホテルなどで使える宿泊クーポンを発行し、支援を始める。下鶴隆央市長が25日の定例記者会見で発表し「秋の行楽期を迎えるにあたり、魅力たっぷりの本市を楽しんでほしい」と呼びかけた。

 発行の対象は鹿児島県外在住者。2千円で購入できるクーポン1枚で、桜島では7千円分、市街地側では5千円分の宿泊費が割引になる。期間は11月30日まで。特設サイト(https://kagoshimashi-shukuhaku2.com別ウインドウで開きます)で申し込みを受け付け、先着で1万6千枚を発行する。事業費は7400万円。

 桜島は7月24日の噴火で噴火警戒レベルが5に引き上げられたが、同27日には住民が通常の生活を送れるレベル3(入山規制)に下がった。しかし市によると、島内の3宿泊施設では8月17日までに1534人分のキャンセル(食事・休憩含む)が発生したという。(加治隼人)

コメント