鹿児島県の最低賃金は44円引き上げ897円に 審議会が答申、10月6日から

　鹿児島県の最低賃金の引き上げ額を議論する鹿児島地方最低賃金審議会の専門部会＝１０日午前、鹿児島市山下町の鹿児島合同庁舎

　鹿児島地方最低賃金審議会（会長・松枝千鶴公認会計士）は１０日、２０２３年度の鹿児島県の最低賃金（最賃）を現行の時給８５３円から４４円引き上げ、８９７円にするよう中所照仁鹿児島労働局長に答申した。物価高騰や人手不足を踏まえ、０２年度に時給で示す方式になって以降では過去最大の上げ幅だ。早ければ１０月６日から適用される。
　中央最低賃金審議会が７月に示した目安額３９円を５円上回った。