「墓じまい」を検討する人は48%-「子どもに負担をかけたくない」「管理費などの費用が高額」

「お墓の引越し&墓じまいくん」を運営するハウスボートクラブは、7月18日~19日に墓じまいに関する意識調査をおこなった。

墓じまいとは、先祖のお墓からご遺骨を取り出して、墓石を撤去する一連の作業を指す。少子化や核家族化が進む現代の日本において、お墓の跡継ぎや墓守不足の問題が深刻化している。時代背景の変化とともに、お墓を守る価値観や文化も変わりつつあることや、供養・埋葬の方法が多様化していることなどから、墓じまいを検討、選択する人も少なくないという。

墓参りの頻度「「毎週」「毎月」「年に数回」は56%

年1回以上墓参りをする人(毎週・毎月・年に数回・年一回)は74%。うち、12%は毎週・毎月墓参りをしているという結果となった。一方で、墓参りの頻度が低い「数年に1回」「ほとんど行っていない」「全く行っていない」は26%で、現状は多くの人が定期的に墓参りをしていた。

また、今年のお盆にお墓参りを予定している人は全体の60%で、墓参りを通して供養をする人が半数以上にのぼり、墓参りの意識や文化は根強く残っていることがわかった。

墓じまいを検討している、または過去に検討していた人は48%に

全体の48%が「墓じまいを検討している、または過去に検討していた」という回答で、「墓じまいをしたことも検討したこともない」は34%となった。

墓じまいを検討している、または検討したことがあると回答した人の理由は、「子どもに迷惑・負担をかけたくないから」が最多の27%。年代別の割合では、65歳以上が58.1%で、子どもたちへの気遣いが見て取れる結果に。

また「管理費などの費用が高額だから」と回答した20歳~29歳の人は50%にのぼり、長期にわたって墓守をすることに対して費用面でのハードルが高いと考えていることもわかったという。


■調査概要
調査名 :墓じまいに関する調査
調査対象 :20歳以上の男女、墓じまいという言葉を知っている人
調査期間 :2023年7月18日~7月19日
調査方法 :インターネット
有効回答 :871名(20~59歳430名、60歳以上441名)

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