「自衛隊と9条の矛盾が拡大している」 憲法学者、敵基地攻撃能力の問題点指摘 護憲団体が鹿児島市で集会

安保関連3文書の問題点を指摘する清水雅彦教授=18日、鹿児島市のかごしま国際交流センター

 安保関連3文書の問題点を指摘する清水雅彦教授=18日、鹿児島市のかごしま国際交流センター

 鹿児島県護憲平和フォーラムは18日、「9.18不戦を誓う日の集会」を鹿児島市で開いた。約80人が参加。日本体育大学の清水雅彦教授(憲法学)が安保関連3文書をテーマに講演し、憲法との矛盾点などを訴えた。
 清水教授は3文書の一部に明記された反撃能力(敵基地攻撃能力)保有について「相手国の攻撃を判断する際に主観的な要素が入る可能性があり、自衛権行使に歯止めがなくなる」と問題点を指摘。「敵基地攻撃能力と防衛費の増大で、自衛隊と9条の矛盾が拡大している」と強調した。
 集会は満州事変のきっかけとなった柳条湖事件(1931年)が起きた9月18日に毎年開いている。

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