もう「芋臭い」なんて言わせない! 鹿児島の酒類、国際品評会で上位入賞続々 ライチ風の香る焼酎、洋酒…酒造り多様に

本格芋焼酎「DAIYAME40」

 本格芋焼酎「DAIYAME40」

国際コンペでジャパニーズウイスキー部門最高賞に輝いた本坊酒造の「シングルモルト津貫2022エディション」(同社提供)

 国際コンペでジャパニーズウイスキー部門最高賞に輝いた本坊酒造の「シングルモルト津貫2022エディション」(同社提供)

国際コンペでジャパニーズウイスキー部門最高賞に輝いた本坊酒造の「シングルモルト津貫2022エディション」(同社提供)

 国際コンペでジャパニーズウイスキー部門最高賞に輝いた本坊酒造の「シングルモルト津貫2022エディション」(同社提供)

 今年あった三大酒類コンペティションをはじめとする国際的な品評会で、鹿児島県内で造られた酒類が続々と上位に入賞した。香りや製法に特徴のある焼酎に加えて、近年生産が盛んな洋酒での受賞も目立ち、県内の酒造りの多様さを示す結果となった。
 「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」(IWSC)では、浜田酒造の「DAIYAME 40」と小正醸造の「メローコヅル エクセレンス」が焼酎部門で最高金賞を受賞。ライチのような香り、樽(たる)熟成といった特色のある焼酎が上位に食い込んだ。
 「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」(ISC)では、IWSCで最高金賞を受賞した2銘柄に加え、本坊酒造の「屋久島大自然林麦」、浜田酒造と共同開発したチエ・イマイ(福岡市)の「モーリス」が最優秀金賞(ダブルゴールド)に輝いた。
 「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」(SFWSC)ではジャパニーズウイスキー部門で最高賞を獲得した本坊酒造の「シングルモルト津貫2022エディション」のほか、同部門で嘉之助蒸溜所の「2022シングルモルトリミテッドエディション」、焼酎は奄美大島酒造の「じょうご」など5銘柄、フルーツリキュール部門で本坊酒造の「上等梅酒知覧茶」が最優秀金賞を受賞した。
 また、19年に始まった日本初のウイスキーとスピリッツの品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」(TWSC)でも、焼酎部門で薩摩酒造の「琥珀(こはく)の夢」が最高金賞の中から最高賞に選ばれた。
 他の県関係上位受賞銘柄は次の通り。
 【SFWSC】最優秀金賞 モーリス(チエ・イマイ)、DAIYAME 40(浜田酒造)、貴匠蔵セラーセレクション(本坊酒造)、薩摩焼酎金山蔵(薩摩金山蔵)
 【TWSC】最高金賞 茜風43(本坊酒造)、屋久島大自然林麦(同)、YAMADAICHI山大一Maturedえい紫2016(大山甚七商店)、「メローコヅルエクセレンス」(小正醸造)、一尚シルバー(小牧醸造)、一尚ブロンズ(同)、洒洒楽楽金(西酒造)、天星宝醇赤(天星酒造)、HOJUNバーボンカスクフィニッシュ(同)、サニークリーム(国分酒造)、せごどんはなたれ栗黄金(吹上焼酎)、シングルカスク駒ヶ岳AGED 9 YEARS Cask No.1665(本坊酒造)、シングルカスク駒ヶ岳屋久島エージングCask No.2026(同)、MARS The Y.A.♯01(同)、シングルモルト嘉之助アーティストエディション♯002(小正嘉之助蒸溜所)

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