アオウミガメ産卵、今季初か 鹿児島で2月上旬に確認

アオウミガメが季節外れの産卵をした跡が残る、鹿児島県・加計呂麻島の砂浜=10日(信岡覚さん提供)

 鹿児島県瀬戸内町の加計呂麻島で今月上旬、季節外れのアオウミガメの産卵が確認された。日本ウミガメ協議会によると、アオウミガメ類の産卵は5~7月が多く、国内で今季初の発見例となった可能性がある。産卵を確認した同町の鞠山重子さん(69)は「こんな寒い時期に産卵を見たのは初めて」と驚いていた。

 産卵が確認されたのは、ウミガメの産卵スポットとして知られる加計呂麻島東側の徳浜集落。鞠山さんが10日午前7時半ごろ、海岸を散歩中に上陸の痕跡を発見した。奄美海洋生物研究会の興克樹会長が現場写真からアオウミガメの上陸、産卵跡と判定した。

 興会長は「海水温が高かったことも影響したのではないか」と話す。

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