九州がなぜ温泉天国なのか?福岡から2時間以内で行ける「知られざる癒しの温泉宿5選」

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やっとレジャーに旅に行きやすい時期になりましたね。キャンプや車泊も人気ですが、福岡・九州には、クオリティ高く、コストパフォーマンスもいい宿泊施設はたくさんあるのです。そこで今回は、私・帆足のお気に入りの宿の中から、「心癒される温泉宿」をテーマにベストの宿5つを紹介します。福岡から車で2時間程度でGoできますよ。

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帆足 千恵 | 2022.05.26

この記事の目次

■九州が「温泉天国」といわれる理由


・日本の温泉源泉数・湧出量の九州が占める割合


・全国1位 大分県の温泉源泉総数・湧出量


■福岡から2時間以内で行ける「癒しの温泉宿5選」


1.まるで山水画のよう!絶景の宿「奥日田温泉 うめひびき」/大分県日田市


2.露天風呂付個室は数々あれど…「山懐の宿 一木一草」/熊本県山鹿市


3.湯治宿の温泉を堪能した朝に至福の朝食「地獄温泉青風荘」/熊本県南阿蘇


4.外国人にも大人気、世界に発信する宿「旅館 山城屋」/大分県由布市


5.サウナとチームラボのアートを楽しむ「御船山楽園ホテル」/佐賀県武雄市


■リアルに五感を喜ばせる時間と体験にまさるものはない

■九州が「温泉天国」といわれる理由

福岡在住の幸せの一つが「近くに良質な温泉がたくさんあること」。九州には阿蘇山をはじめ活火山もあり、比較的雨量も多いため地下水も豊かと温泉湧出にいい条件が揃っています。

まず九州が「温泉天国」の理由をデータで探っていきましょう。

・日本の温泉源泉数・湧出量の九州が占める割合

●日本の源泉数…九州1/3以上

●日本の湧出量…九州1/4以上

源泉数・湧出量だけみても、九州は温泉天国といわれる理由が伺えますね。さらに「日本一のおんせん県」を称する大分県は、源泉数・湧出量ともに全国1位のオンパレードです。

・全国1位 大分県の温泉源泉総数・湧出量

●源泉数…4,342件/全国の約16%/全国1位

●湧出量…279,462L/分/全国の約10.9%/全国 1位

※平成28年3月末データより

大分県の中でも、別府温泉は源泉数、湧出量ともに全国第1位になっています。量だけでなく、酸性からアルカリ性までさまざまな泉質が揃っているのも魅力の一つです。

近年では、大分県の由布院温泉、熊本県の黒川温泉も人気ですね。

私はタウン情報誌の記者をしていた30年前から2泊3日で公衆浴場をまわる『九州一周風呂マラソン』などを企画して、温泉を公私共に楽しんできました。そこで痛感したのが、温泉宿のクオリティも高いうえに、コストパフォーマンスが非常に高いということ。

露天風呂付き個室の宿は、通常1泊2食付きで3万円以上が多いのに、九州ではそれより安い温泉宿もたくさんあるのです。

九州は、源泉・湧出・泉質・宿泊料金など、総合点が高いことが「温泉天国」といわれる理由ですね。

■福岡から2時間以内で行ける「癒しの温泉宿5選」

今回は、あえて有名な温泉地を外して、私的に「心癒される体験ができる温泉宿ベスト5」を選びました。ここに挙げていなくてもいい宿は数え切れないほどあります。

福岡から2時間以内で行ける、今体験してほしい温泉宿を案内していきましょう。

1.まるで山水画のよう!絶景の宿「奥日田温泉 うめひびき」/大分県日田市

私は基本的に「心癒される景色を眺めるのが好きなのです。そのテーマでいくと、海の絶景を眺める宿はそれだけでベスト10ができるほどいろいろあります。

ここでは、ありそうでなかなかない渓谷の絶景を眺める宿を紹介します。それは大分県日田市の「奥日田温泉うめひびき」です。

「うめひびき」癒しポイント!

★全客室、温泉浴場から眺めることができる響渓谷の絶景

★和モダンなテイストのデザインが素敵

★特産品の「梅」を堪能できる梅酒藏での特別体験

日田市といえば、江戸時代は天領として栄え、中心部の豆田町は白壁造りの趣ある町並で知られます。福岡からも車利用で約1時間でアクセスでき、由布院温泉などの行き帰りに立ち寄ることも多い観光地です。

この宿がある大山町は、その日田市中心部から車で約25分。ここでは眼前にそびえ立つ「響渓谷(ひびきけいこく)」の水墨画のような風景が圧巻なのです。切り立った岩崖は季節によりさまざまな表情をみせます。

まるで、ずっと眺めていても飽きない絵のようです。写真ではうまく表わせないのですが、朝靄がかかる早朝が一番のおすすめです。「朝もやテラス」でコーヒーやハーブティーを飲みながらゆっくりする時間が最高です。

朝もやテラス

大浴場からも響渓谷の眺めを堪能できます。「寝湯」でゆったりとするのも格別です。ついつい長湯をしてしまうほど。でも、ここには露天風呂やサウナ、活盤浴(低温サウナ)もあるので、いろいろ楽しむことをお忘れなく。

一棟貸切の離れ「竜峡(りゅうきょう)」や別邸「鶯宿(おうしゅく)」、本館などの客室のタイプがあり、すべての客室から響渓谷をのぞむことができます。和とモダンなテイストが調和したデザインも素敵です。

別館「鶯宿デラックス」のテラスと和紙や組子があしらわれた部屋。内風呂からも露天風呂からも渓谷の絶景をのぞみます。最高の気分!

宿泊者のみが利用できる「ラウンジ藤五郎」では、読書など思い思いに過ごせるのですが、夜のバータイムが特におすすめです。レコードからの音楽が流れる中、梅酒を中心にお酒が楽しめます。

この渡り廊下を歩くだけで別世界に行くような雅な気持ちに

ここ大山町は約60年前から「梅」でまちづくりに取り組んだことでも知られています。一帯に広がる梅園で、梅の花が咲き誇る時期も素晴らしいとのこと。

併設された「梅酒藏おおやま」もあわせて楽しみましょう。大山町産の梅でつくられた梅酒や梅干し、特産品の数々が販売されているほか梅酒の試飲や飲み比べ、梅酒工場や樽貯蔵個見学、そして梅酒を作る「My梅酒つくり体験(1,650円〜)」ができます。

【奥日田温泉うめひびき】

■住: 大分県日田市大山町西大山4587番地 [MAP]

■TEL: 0973-52-3700

■アクセス: 福岡から車で約1時間30分

■料金: 1泊2食付 1人あたり23,250円(2名1室)〜

■詳細はこちら

2.露天風呂付個室は数々あれど…「山懐の宿 一木一草」/熊本県山鹿市

自分の部屋に24時間いつでも入ることができる露天風呂(温泉)がある宿での一日はなんとも贅沢な気分がしますね。福岡・九州は実はこのタイプの客室を持つ宿が多く、これまた値ごろ感のある宿が多いのです。

どれにしようか本当に悩みましたが、福岡から車で1時間ちょっとという手軽さと山間に佇む温泉郷・平山温泉ののどかな雰囲気によりここにしました。

熊本県北・山鹿灯籠まつりで有名な山鹿市の奥座敷と呼ばれる平山温泉の「山懐の宿 一木一草(いちぼくいっそう)」です。

「一木一草」癒しポイント!

★福岡から約1時間の温泉郷・平山温泉ののどかな風情が◎

★古民家の露天風呂付き個室のコスパが高すぎ!

★トロトロした湯ざわりで温泉三昧!

古い酒蔵を移築して造られ、2003年にオープン。国指定重要文化財の芝居小屋「八千代座」の改修を手掛けた宮大工も関わっていて、古民家の趣と和モダンが調和した全8室すべてに個室風呂が付いています。

本当に贅沢な空間なのに、そんなに料金が高くないのに驚きます。その8室のなかでも、特に素敵なのは、特別室「草庵」。

明治後期の旧細川藩由来の茶室を移築して改装したスイートルームで、独立した和室、囲炉裏間、寝室(ツイン)や檜風呂と露天風呂の2種の温泉が味わえます。このお風呂が広くてとても贅沢!縁側、障子などのあしらいも素敵なのです。

そして、各部屋のお風呂の他に、ここでは半露天風呂と洞窟風呂とが楽しめるのです。半露天風呂は、四季の景色を眺めながらゆったりと、洞窟風呂は幻想的な雰囲気が漂います。

もうこれは時間があれば温泉に入るしかありません。「美人の湯」と言われているそうですが、湯ざわりも柔らかくてとろとろとした感じが気持ちよく、本当にきれいになりそうな(?!)

1泊2日の宿泊としたら、私はチェックイン後、夜、朝と最低3回は入浴するのですが、ここではあと2回はプラスで。本当に湯三昧です。

【山懐の宿 一木一草(いちぼくいっそう)】

■住: 熊本県山鹿市平山4995-1 [MAP]

■TEL: 0968-43-1013

■アクセス: 福岡から車で約1時間

■1泊2食付 1人あたり22,000円(2名1室)〜

■詳細はこちら

3.湯治宿の温泉を堪能した朝に至福の朝食「地獄温泉青風荘」/熊本県南阿蘇

夏の緑の草原、秋のすすきなど四季の風景が美しい活火山・阿蘇山の周囲には、これまた温泉がたくさんあります。ここでは南阿蘇の奥にあり、200年以上の歴史を持つ湯治の宿「地獄温泉青風荘」を紹介します。

湯治とは、温泉に最低でも一週間以上くらい長期滞在し、一日に数度入浴を繰り返して、持病を治していく温泉療法。私がタウン情報誌や旅行雑誌の取材を行っていた30年前から有名な温泉、趣のある旅館として有名でした。

ところが、2016年の熊本地震で大きく被災し、その後の土石流でも被害を大きく受けて、一時は復活を諦めるほどだったそうです。

「もうだめだ」と思った矢先に、昔の先祖が宿を建てるために苦労して作った水路を発見したり、地獄温泉のシンボルであった「すずめの湯」が湧いていたことなどから新しい湯治文化の形を提案するべく、リニューアルをすすめて2019年から少しずつ営業を再開。

2021年2月にこの宿をスタジオとして英語で熊本・阿蘇の魅力を発信するオンラインツアーをさせていただいたときにおききした話しです。

「青風荘」癒しポイント!

★湯浴み着で楽しめる露天風呂(混浴)と温泉が体に効く

★スタイリッシュな新しい湯治文化を提案

★丁寧に手作りされた朝食が美味しい

混浴で湯浴み着を着て入る「すずめの湯」は硫黄の香りを味わいながらあつ湯と冷泉を!単純酸性泉の「元の湯」見晴らしのいい「たまごの湯」は、宿泊者は朝夕男女入れ替えで楽しめます。

いずれも自然の中で、阿蘇山の自然の恵みをうけて体の内側から元気になるパワー「ライジングエナジー」を感じます。

湯浴み着着用で混浴で楽しむ「すずめの湯」

硫黄の匂いが温泉好きにはたまりません

見晴らしがよくて気持ちいい冷泉

「新しい湯治文化」を感じられるのが「曲水舎」。古民家を移築して造られた食事処をリニューアルし、古い梁などで造られた吹き抜け、寄せられた本など趣き深い造りです。

木の香も心地よい「曲水舎」

日帰り入浴で休憩できるロフト(有料)

宿泊する部屋は「本館」と「離れ」。見晴らしがよく、半露天風呂がついている「離れ」に次は泊まってみたいです。

本館の部屋。ベッドが嬉しい人も多いのでは

山々の見晴らしがいい離れ。半露天風呂がついています

日帰り入浴やランチもできるのですが、ぜひ宿泊して味わってほしいのが「朝食」。

炊きたてのかまど炊きご飯に、囲炉裏の火で炙って食べる魚や海苔などの和食だけで満足なのですが、シェフが炭火で特製のフレンチトーストを焼いてくれるのが格別に美味なのです。

季節のスムージーやカフェオレもあわせてたのしみましょう。

【地獄温泉 青風荘】

■住: 熊本県阿蘇郡南阿蘇河陽2327 [MAP]

■TEL: 0967-67-0005

■アクセス: 福岡から車で約2時間

■料金: 1泊朝食付 1人あたり24,200円(2名1室)〜

地獄温泉 青風荘.【公式サイト】
200年を超える昔から愛されてきた「地獄温泉」災害に負けず、これからの200年を見据え新しさと歴史、そして地域と融合した地獄温泉が始まります。
4.外国人にも大人気、世界に発信する宿「旅館 山城屋」/大分県由布市

宿泊予約サイトでは、由布院温泉に含まれてしまうこともある大分県・湯平温泉。実際に由布院温泉からは車で20分程度。

最寄りのJR久大本線湯平駅からは車で10分、花合野川沿いに沿って造られた石畳の坂道に旅館が広がる小さな温泉郷です。

その中で、世界最大の旅の口コミサイトであるトリップアドバイザーによる旅館ランキングでは、3年連続TOP10入りを果たしている(2016年4位、2017年3位、2018年6位)「旅館 山城屋(やましろや)」をおすすめします。

「山城屋」癒しポイント!

★外国人旅行者にも大人気のアットホームな雰囲気が◎

★大女将を中心に作る料理におもてなしの心が詰まっている

★予約をせずに貸切湯を堪能できる!

コロナ禍以前は、ほぼ100%の稼働率で、8割以上が外国人旅行者が占めているほどの人気を誇っていました。

もちろん宿自体の癒しの魅力はあるのですが、その前にサービスの改良や世界への発信に先進的に取り組むオーナーの二宮謙児さんとそのご家族について紹介させてください。

私が2001年に外国人旅行者を日本に誘致するインバウンド関連の事業を始めたころ、旅行業界で取り組む人はまだまだ多くなく、九州にくる外国人も少ないなか、二宮さんは「九州路」という韓国人向け宿泊予約サイトに参画。

多言語でのホームページもいち早く構築、香港の旅行雑誌にPRして特集掲載、SNSなどでの情報発信など取り組んできました。

浴衣の着方などを動画で発信したり、Wi-Fiを整備したりとさまざまな環境整備を行い、宿泊者の口コミや言葉をヒントに世界から人気を得るようになったのです。

(二宮さんの著書『山奥の小さな旅館が連日外国人客で満室になる理由(あさ出版)』に書かれています。週休二日をとりいれるなどビジネス書としても面白いですよ)

コロナ禍での緊急事態宣言などで宿泊させられない、外国人旅行者もこられないという事態が続きました。

そこで二宮さんが考えたのが『大女将秘伝の味噌』!宿泊客の満足度が高い料理は大女将が50年以上作っており、その調理味噌を商品として、世界中に通信販売をしています。

アメリカやシンガポールなどから受注があるそうで、大女将の味つけで食卓に並んでいるそうです。

>>https://yyamashiroya.official.ec/

常に前を向く二宮さんの動きにはいつも尊敬しかありません。

宿は和風の全6室で、和洋室もあります。

温泉は、露天風呂(大)、露天風呂(小)、内湯、陶器風呂と4つの貸切風呂があり、空き状況を部屋のテレビで確認して、予約なしで利用できます。鍵をかけると「満」という表示になり、シンプルだけどとても便利なシステムです。

映画「男はつらいよ」の第30作のロケが行われたこともあり、ポスターや資料が集められた「寅さんの部屋」も、楽しい雰囲気です。

なんといってもここの宿の最大の魅力は料理と家族でもてなされるようなサービスにあると思います。

色浴衣を出してくれたり、前後の行程や交通アクセスを確認してくれる女将は、どの国の方にも言葉が通じるかのような明るくコミュ力の高い人。その笑顔に外国人旅行者も不安を払拭できたはず。

湯平駅までは送迎サービスも行ってくれます。まさに「人に会いに行く宿」としておすすめです。

2018年の訪問時に一緒だった韓国人のご家族。韓国からのお土産を渡していました。お土産を持ってきてくれる宿泊のお客様も少なくないそうです

【旅館 山城屋(やましろや)】

■住: 大分県由布市湯布院町湯平309-1 [MAP]

■TEL: 0977-86-2462

■アクセス: 福岡から車で約1時間30分

■1泊2食付 1人あたり14,000円(2名1室)〜

■詳細はこちら

5.サウナとチームラボのアートを楽しむ「御船山楽園ホテル」/佐賀県武雄市

福岡のお隣・佐賀県にもたくさん温泉があります。特に2022年9月23日に開通する、西九州新幹線の停車駅がある「嬉野温泉」「武雄温泉」は有名です。

どちらも肌触りのよい美人の湯として人気がありますが、今回は「武雄温泉」にフォーカス。およそ1300年前に開かれた歴史ある温泉地で、辰野金吾氏が設計した楼門など見どころもいっぱい。

最近は、1845年に50万平米にも及ぶ敷地に創られた広大な庭園・御船山楽園(みふねやまらくえん)を舞台に展開されているチームラボのアート展が注目を集めています。

「御船山楽園」癒しポイント!

★「サウナの聖地」と称される「らかんの湯」でととのう!

★心身を研ぎ澄まして、チームラボのアートに没入

★一年を通して、自然の一部になる感覚を味わえる

御船山楽園の中にある御船山楽園ホテル「らかんの湯」は「サウナの聖地」としてご存知の方も多いのでは。

”今行くべき全国のサウナ”ランキング「SAUNACHELIN (サウナシュラン) 」において、2019年から2021年と3年連続グランプリを受賞した御船山楽園ホテルの「らかんの湯」。

>>御船山楽園 大浴場 らかんの湯

2021年10月には、3トンの薪、2.5トンのサウナストーンを用いた、日本最大規模の男女兼用の薪サウナをオープン。世界最大級(横2m ✕ 縦1.8m) の薪ストーブは、武雄近郊の間伐材を薪に、御船山の古石をサウナストーンとして使用しています。

香りにも癒やされるサウナ。オーナーが北欧などをめぐっていきついたこだわりの造り

男性用サウナからみた薪ストーブ。もう半分が女性用サウナにあるので、かなりの大きさ

男性大浴場ではセルフロウリュ(御船山の天然水と佐賀嬉野産ほうじ茶)を楽しめるドライサウナと16度に冷却した温泉水を使った水風呂、女性大浴場には、セルフロウリュ(御船山の天然水)とキューゲル(サウナストーブに乗せて香りを愉しむアロマボール)を楽しめるドライサウナと17度に冷却した温泉水を使った水風呂、スチームサウナが備えられています。

女性用のドライサウナ

どれにしようか迷ってしまうキューゲル(アロマボール)

大露天風呂、外気浴スペースとあわせて、御船山楽園の自然と一体になる感覚を堪能できます。

サウナ内のスピーカーからは、御船山の森の環境音がLiveで流れ、外気浴スペースでは木々の緑や風を感じる心地よさがたまりません。

私が行った11月には紅葉やどんぐりが落ちる音をききながら心から癒やされました。喫茶スペースの自家製プリンやデトックスウォーターに体も喜びます!

女性の大浴場、露天風呂

男性の大浴場、露天風呂

チームラボのアート展とのセットチケットも販売しています。アートとサウナセット4,500円〜(アートのみの鑑賞もできます)

>>https://exhibition.teamlabticket.com/mifuneyama/#/

チームラボ《呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、紫陽花》©チームラボ 御船山楽園ホテルのロビーで観られます。今の時期限定の色合いです

「廃墟の湯屋にあるメガリス」

チームラボの代表・猪子寿之さんは、ここへの特別な想いを語ってくれました。

猪子さん

この御船山楽園には300万年前から続く自然、樹齢1000年を超える樹々、1300年前に日本にサウナの原型・施浴を広めたといわれる行基が立寄り、楽園内にある五百羅漢を彫ったといわれています。

チームラボの大規模な展覧会をはじめた8年前から、毎年新たな発見がある壮大な記憶をとどめた特別な場所。サウナで心身をととのえて、その状態で歴史と自然の一部になる感覚をぜひ楽しんでほしいですね。

2022年7月14日までは、歴史と森のサウナで感覚を研ぎ澄まし、森の中の廃墟のアート空間に没入する「チームラボ 廃墟と遺跡: 淋汗茶の湯 ジーシー」が開催されています。

>>チームラボ 廃墟と遺跡: 淋汗茶の湯 ジーシー

2022年7月15日〜11月6日は御船山楽園で8回目の開催となる「チームラボ かみさまがすまう森」が開催予定。御船山楽園全体で自然の中のアートが楽しめます。アートとサウナのコラボも予定されています。

>>チームラボ かみさまがすまう森

【御船山楽園ホテル(みふねやま)

■住: 佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100 [MAP]

■TEL: 0954-23-3131

■アクセス: 福岡から車で約1時間30分

■詳細はこちら

■リアルに五感を喜ばせる時間と体験にまさるものはない

温泉に求めるものはそれぞれ違うと思います。ある人は泉質・効能だったり、ある人は露天風呂の大きさだったり、秘湯感だったり。

いずれにしろ自分を心身ともに解放し、リラックス&リフレッシュできる場所であることに違いありません。

今回は、温泉だけでなく、眺めやコンセプト、おもてなしなどのポイントで、みなさんに自信をもっておすすめしたい宿をセレクトしました。

いくらオンラインがすすんでも、リアルに五感を喜ばせる時間と体験にまさるものはありません。その時期の季節や風景を堪能するためにでかけてみませんか。

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