“謎の巨大魚”鹿児島湾で目撃 自然界に存在しないはず…“脱走”か 生態系に影響も

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 本来、自然界に存在しないはずの巨大な魚が、鹿児島湾で相次いで目撃されています。専門家からは、生態系への影響を心配する声が上がっています。
■魚の正体は…クエ×タマカイ「人工交雑魚」
 鹿児島湾の海中をゆったりと泳ぐ白いまだら模様の魚。他の魚と比べると、かなり大きいことが分かります。
 撮影者:「そばに近寄ってくるまでは、僕らも全く気付いていなくて。向こうから近寄ってきて初めて、『あっ!そこにいる』と気付いた。周りにいる魚の中で、ずば抜けて大きかったので驚いた」
 見慣れないこの魚の正体は、高級魚の「クエ」と世界最大級のハタ科である「タマカイ」を掛け合わせて生まれた「人工交雑魚」です。成長すると、体長1メートル以上、体重は100キロを超えると推定されています。
 高級魚「クエ」の味と「タマカイ」の成長の早さを併せ持つ魚として近年養殖が進み、回転寿司店にも登場するなど、人気となっています。
 撮影者:「僕自身も『クエ』にはよく出合うが、『クエ』とは全く違う模様をしていた」
 しかし、本来であれば、いけすの中にしかいないはずの魚が今、鹿児島湾で相次いで目撃されているといいます。なぜでしょうか?
 専門家によりますと、「台風などで養殖用のいけすから逃げ出した可能性がある」といいます。
 そのうえで、専門家は、「本来、鹿児島湾にいるはずの魚がこの交雑魚に食べられたり、エサの競り合いに負けたりするなどして、生態系バランスが崩れる恐れがある」と指摘しています。
(「グッド!モーニング」2023年4月14日放送分より)

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