鹿児島市→鹿屋市 どのルートが一番安くて速い? 桜島フェリー、垂水フェリー、高速道路の車移動、鹿児島市が試算

桜島フェリー(資料写真)

 桜島フェリー(資料写真)

垂水フェリーの新造船「第十一おおすみ」

 垂水フェリーの新造船「第十一おおすみ」

 鹿児島市船舶局は24日、同市役所から鹿屋市まで普通自動車(車長4~5メートル未満)で桜島フェリー、垂水フェリー、高速道路をそれぞれ使った場合の経費(ガソリン代含む)の概算を示した。桜島フェリー(普通運賃)は運賃が改定されると、現行より400円アップの2950円。自動料金収受システム(ETC)割引を使った高速道路の2660円、垂水フェリー(普通運賃)の2720円より高い移動手段になる。
 同日あった市船舶事業経営審議会で市が説明。それによると、それぞれの走行距離、所要時間は、桜島フェリー46.3キロ、105分▽高速道路(鹿児島北~笠之原IC)104キロ、100分▽垂水フェリー28.5キロ、115分。
 コストは桜島フェリーが最も高いが、回数券を使えば2240円となり、同じく回数券を使った垂水フェリー2330円、ETCを使わない場合の高速道路3230円よりも割安になる。いずれも同乗者なし、フェリーの待ち時間はほとんどなしで計算した。
 桜島フェリーの運賃改定については、これまでの住民説明会で「値上げをすれば客が離れるのでは」との意見もあった。市当局は10月24日の同審議会で、運賃を25%値下げした場合、値下げ分を上回る輸送量の増加は見込めず、「黒字化は難しい」との見解を示している。
 同市は、2024年7月1日に運賃値上げを予定している。

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