「プライバシー守るため」 怖い経験した運転士も…市電が12月から“名札”廃止

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タクシーやバスで運転手の名札の掲示を廃止する動きが広がっていますが、鹿児島市の市電でも来月から運転士の名札の掲示が廃止されることになりました。理由は「運転士のプライバシーを守るため」。怖い経験をした運転士もいたようです。
(園田 貴央キャスター)「多くの人が利用する市電。実は来月から運転士の名札の掲示が廃止されます」
国土交通省は今年8月1日からタクシーやバスの運転手のプライバシーに配慮し、車内で名札を掲示する義務を廃止しました。
これに伴い鹿児島市の市営バスも12月から名札の掲示を廃止。鹿児島市電も市バスに合わせ名札の掲示をやめることにしました。
廃止を検討するにあたって、交通局は運転士から意見の聞き取りを実施。怖い経験をした運転士もいたようです。
(鹿児島市交通局 電車事業課 中江 智次 課長)
「運転士に意見を聞いてその中で電車の車内に名札を掲示することでデメリットの方が多いということで意見をもらった。意見としてあがってきているのが、例えば珍しい名前の運転士であるとネットで検索されてしまう現状やストーカーまではいかないが名前によってそういうのに近いことも経験したという意見もあった」
運転士のプライバシーを守るため廃止の決断をしたということです。
(鹿児島市交通局 電車事業課 中江 智次 課長)
「市電には車号があるので車号の番号を言ってもらうと同時に、例えば中央駅で何時に乗った、何号でしたという風に教えていただければ運転士の特定もできるので対応は十分可能」
運行に関する問い合わせなども営業所名、車両番号でこれまでと同じように対応できるということです。

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