ないごて!?鹿児島市の街路樹にツツジが多いのか 納得な理由が…

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桜の季節が過ぎると鹿児島市内各地に咲き誇る「ツツジ」。鹿児島県のシンボルにも、ツツジの一種「ミヤマキリシマ」が指定されている。
 国土交通省によると、全国の街路樹の「中低木」は約600種類あり、その中で最も多いのがツツジだ。
 全国的に多く見られるツツジだが、鹿児島市は約83万本植えられている街路樹のうち、約53万本、6割以上がツツジ科の植物だという。他の地域と比較してもその割合はかなり大きくなっている。
 「ないごて!?」鹿児島市の街路樹にはツツジが多いのか。鹿児島市の公園緑化課に取材した。
(鹿児島市公園緑化課 山下哲也主幹
「1つの要因として桜島の降灰にも強いということで植えられていると思う。他の樹木に比べて強い」
 鹿児島県の土壌はほとんどが火山の噴火がもたらした火山灰からできた「黒ぼく土」。酸性が強く本来は農業に不向きな性質だ。
 しかし、ツツジはその酸性の土を好み、また寒さや暑さにも耐え忍ぶ、他にはない強さを持っている。
 さらに色とりどりな花は街の景観を保つ。
 ツツジは、まさに鹿児島市の街路樹にうってつけの植物だったのだ。
 その他にも、首都圏ではスズカケノキやイチョウなど、大気汚染や排気ガスに強い植物が多く、雪の多い北海道ではアカマツなど丈夫で背の高い木が防雪の役割を果たしていた。
 何気なく咲いている「街路樹」。実は、各地の地域性が現れたかけがえのないものだった。

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