役場をアートに…沖縄出身のイラストレーター、徳之島の海と山を描く

ガジュマルの木(左の柱)や闘牛などが描かれた壁面=徳之島町役場1階の多目的室

 ガジュマルの木(左の柱)や闘牛などが描かれた壁面=徳之島町役場1階の多目的室

海の中をイメージしたガラス面=徳之島町役場1階の多目的室

 海の中をイメージしたガラス面=徳之島町役場1階の多目的室

森の中をイメージした多目的室入り口側のガラス面=徳之島町役場1階の多目的室

 森の中をイメージした多目的室入り口側のガラス面=徳之島町役場1階の多目的室

 鹿児島県徳之島町役場1階多目的室の壁やガラス面に、アマミノクロウサギやガジュマルなど徳之島に生息する動植物の絵が出現し、来訪者の目を楽しませている。東京と沖縄の2拠点で活動するイラストレーター池城由紀乃さん(43)が、水性塗料と自作の絵を転写した樹脂シートで制作した。
 池城さんは沖縄市出身。職業訓練校でデザインの基礎を学び、印刷会社を経て2003年に独立した。海や森の動植物のほか、自然界の色や形から着想した抽象的な絵も描く。21年には世界自然遺産登録を記念したオリジナルフレーム切手セットのイラストを手がけた。
 今回の作品について、池城さんは「海と森がすぐ近くでつながっている美しい島を、多様な生き物を通して表現した」と語った。
 総費用は、階段室の壁に貼った樹脂シートの作品を含め計約300万円。うち、100万円は同町出身の國元正俊さん(77)=大阪府豊中市=と亘(わたり)元明さん(77)=鹿児島市=が「親しみを感じる庁舎にしてほしい」と寄付した。

コメント