離島奪還を想定、九州・沖縄で日米共同訓練「アイアン・フィスト」始まる 鹿児島県内は沖永良部島で戦闘訓練

徳之島町の海岸などで行われた昨年の日米共同訓練=2023年3月3日、同町

 徳之島町の海岸などで行われた昨年の日米共同訓練=2023年3月3日、同町

知名町の位置を地図で確認

 知名町の位置を地図で確認

 陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練「アイアン・フィスト(IF、鉄の拳)」が25日、九州・沖縄で始まった。離島の奪還を想定し、水陸両用作戦や指揮機関訓練などで対処力向上や連携強化を図る。3月17日まで。鹿児島県内では沖永良部島で同10、11日に戦闘訓練などを予定する。
 県外では沖縄の米軍キャンプ・ハンセン、熊本の高遊原分屯地、長崎の相浦駐屯地で実施。日本側は陸自の水陸機動団や海自の輸送隊など約800人、米側は第31海兵機動展開隊や海軍第7艦隊など約1300人が参加する。
 沖永良部島では自衛隊300人、米海兵隊250人が展開。知名町の大山総合グラウンドに輸送機が着陸後、小銃などを持って訓練する。運用を止めている輸送機オスプレイは使わない。演習用の空包など弾薬も不使用。島の上空には米軍のステルス戦闘機F35Bが4機飛来する。
 IFは2005年度から米本土で実施。海洋進出を強める中国を念頭に昨年初めて日本国内に移り、徳之島や喜界島でも行われた。

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